高齢者とお口の機能
高齢になると、老化によって運動機能が低下します。早く走れなくなるのと同じように噛んだり飲み込んだりするパワーも低下します。老化や認知症によって噛んだり飲んだりするパワーの低下が見られた場合、食事の工夫も大切なことの1つです。
噛んだり飲み込んだりするパワーに合わせて適切な料理を提供しましょう。料理が食べやすくなると、栄養状態が改善したり、窒息事故や誤嚥を防ぐことになったりします。
噛みやすくなる工夫を挙げます。
・柔らかくなるまで食材を加熱する
・柔らかい食材を選ぶ
・食べやすいサイズに切ったりする
・義歯を使用している人は、定期的に歯科検診を受けて義歯の調整を行なってもらう
自分のお口にあった義歯で食事をとりましょう
咀嚼障害(上手に噛めない)、嚥下障害(飲み込めない)の人は、お口の体操で口の機能向上を図りましょう。
食べる機能を高めるために、お口のトレーニングを毎日の生活に取り入れてみることが大切です。お口や頬などを動かすことで、唾液がよく出るようになり、飲み込みやすく食べやすくなるので、誤嚥予防にもなります。
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