歯茎からの出血
こんにちは、いのうえ歯科クリニックです。
過去の新聞記事から、歯槽膿漏についてありましたのでご紹介します。
歯を磨くと時々歯ぐきから出血するので、 歯槽膿漏が心配なのですが
(平成15年8月22日 毎日新聞掲載)
現在は歯槽膿漏という言葉は用いず、歯の周囲の病気は歯周病と呼んでいます。
歯周病の症状は、歯ぐきが腫れる、口の中がネバネバする、歯が動くなどたくさんありますが、歯ぐきからの出血は分かりや すい症状の一つです。
歯周病の主な原因は歯垢(デンタルプラーク)です。
歯垢は食べ物の残りが歯にくっついているのではなく、ほとんどの成分は細菌です。
歯の表面の歯ぐきに接しているところに歯垢がたまる と、細菌から出る毒素などの影響で、歯ぐきに炎症が起こり、その部位 の血管は出血しやすい状態になり、少しの刺激(歯磨きなど)で出血するわけです。
歯周病は歯肉炎と歯周炎に分けられています。
前者は歯ぐきの部分だけの炎症ですが、後者は歯を支えている骨にまで炎症が及んでいる状態を言います。
この2つを診断するにはレントゲン検査が必要ですが、ご 相談されている状態は歯肉炎の可能性が高いと思われます。
歯肉炎であれば正しい歯磨き(ブラッシング)で歯垢を取り除き、必要であれば歯石を除去することにより、ほぼ100%治ると考えられます。
もし、歯周炎の状態であったとしても、適切な治療を受ければ、長く歯の状態を 良好に保つことが可能です。
と、ココマデです。
ご自身だけのケアですと、どうしても磨き残しが出てしまい、歯周病の原因となりますので、定期的に歯科医院にお越し下さいね。
それでは、また更新します。
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